離婚後に復縁や再婚をするのはさまざまな手続きもあり、ハードルが高いと感じる人は多いかと思います。またそれ以前に、どうすれば離婚した相手と復縁できるのか悩んでいる人もいるでしょう。
ですが、実際に離婚した相手と再婚している人はたくさんいます。それは、離婚からの復縁が不可能ではないことを証明しています。
ここでは、離婚から復縁する際の禁止事項はないか、結婚することで課せられる義務とは、といった法的な視点と、離婚から復縁したきっかけや心理といった、感情や事実からの視点をご紹介しています。
また、離婚から復縁しやすい人の特徴、離婚から復縁する際に気をつけるべきポイントをまとめていますので、離婚したけれど復縁したい、再婚したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
離婚から復縁の期間や法律について
再婚は、離婚の翌日から可能なことが法律で定められています。
そもそも男性には再婚禁止の期間がなく、女性に対しては子どもの親を特定するため100日間の再婚禁止期間が設けられていますが、同じ相手との復縁結婚であればその規定から外れる可能性が高いです。
女性側の不倫が原因の離婚など複雑な事情がある場合には相談が必要ですが、その可能性がない場合の再婚であれば、離婚した翌日に再婚することも法的には可能です。
離婚の取り消しはできない
翌日に再婚するなら離婚を取り消すことはできないかと考える方もいるかと思います。しかし、一度受理された離婚届を取り消すことはできません。
離婚を強要されたなど犯罪がかかわる場合には、弁護士を通じて法的措置を取り解決することは可能な場合もあります。
ですが、一般的な離婚の場合は取り消しはできないため、離婚と再婚という形を取ることになります。
短期的には半年以内
離婚して復縁する夫婦には短期型と長期型があると考えられ、短期型では半年以内に復縁、再婚を決めています。
一方、子どもが大きくなってからや、海外勤務から帰国したことなどがきっかけで10年以上経ってからでも復縁、再婚する長期型の復縁夫婦もいます。
結婚により課せられる義務
復縁、再婚したいと感じている人の中には、その気持ちが先走るあまり、思い出を美化してしまう人もいます。まずは冷静に結婚というものを分析するために、結婚により課せられる義務について確認しておきましょう。
結婚は簡単に決められるものではありませんので、相手と自分のことをよく考え、これらの義務をふたりでならやっていきたいと思えるものかどうか見極めてみてください。
同居・扶助の義務
同居し、協力しながら生活をすることが義務づけられています。
中には単身赴任や別居を選ぶ夫婦もいますが、基本的には同居することが前提となります。
婚姻費用分担の義務
ふたりで結婚生活にかかる費用を分担することも義務づけられています。
これは、ふたりが同じだけ稼ぐという意味ではなく、金銭的に余裕のある方が、もう一方を金銭的に支えることを意味しています。
貞操の義務
実は浮気や不倫は違法行為ではありませんが、貞操の義務を守ろうとすると、浮気や不倫をすることは許されません。
一方で相続権などメリットもあり
結婚することで発生するのは義務だけではありません。
家族が増える、子どもを設ける、家事を分担できる、支え合い、助け合える関係の夫婦になれることは幸せそのものです。
また、相続権といった夫婦にしか許されていないメリットもあります。
離婚して復縁したきっかけ10選
離婚後に復縁したいと思ったけどきっかけがない……と悩んでいる人もいると思います。
ここでは、離婚後に復縁した、再婚したカップルや夫婦がどのようなきっかけを得て復縁に至ったかをご紹介します。
10のきっかけの中には誰にでも起こりえるものもあるため、離婚したすべての人が復縁の可能性を持っているといえます。
①転職や引っ越し
婚姻関係を解消したからといって、完全に縁を切っていないことも多いのが元夫婦です。転職や引っ越しなど、大きな人生の節目には連絡を取り合うこともあるでしょう。
連絡を取ることで再度縁が繋がり、復縁に至ったという人は少なくありません。
また、職や住環境、住む場所が原因で離婚を選んだ夫婦の場合、転職や引っ越しによって離婚の原因そのものが解消されるため、復縁のきっかけになったということもあります。
②冠婚葬祭
冠婚葬祭で再会したことがきっかけとなり、復縁や再婚する元夫婦もいます。
長い付き合いであればあるほど、共通の友人が多いのは当然です。共通の友人が結婚し、二次会で再会したのがきっかけで復縁することが多いのは、自分たちの新婚当時を思い出すからでしょう。
葬儀や法事で再会した場合も、自分には家族がいない……と現状を見つめ直すきっかけとなり、そこからまた関係を修復するという元夫婦もいます。
③子どものこと
子どものことがきっかけで復縁や再婚を決断するカップルはとても多いです。
まったく連絡を取らない相手でも、子どもの進学など成長の節目では連絡を取ったり会う機会があることも多く、子どもを介して、家族というものの重要さに気づくカップルもいます。
④感謝に気づいたこと
感謝に気づいたことがきっかけで復縁を望むようになることもあります。
感謝は、月に一度しかないゴミ捨てを忘れたときや、嫌いな虫が出たとき、味付けが決まらないときなど、日常のあらゆるシーンに潜んでいます。
自分のできないこと、苦手なことに苦戦するたび、それを代わりにやってくれたり、協力してくれた、相手のありがたさに気づくものです。
⑤特別な相談をしたこと
体のこと、お金のこと、家族のこと、子どものこと、一時はすべてを共有していた相手だからこそ、相談したいと感じることもあります。そういった特別な相談をきっかけに復縁や再婚を考える元夫婦もいます。
やはりこの人でなければ頼れないと感じたり、この人は自分がいなければダメなんだと思うことで、互いに互いを求め合うようになります。
⑥老いを感じたこと
若いうちは無理がきくため、夫婦であっても他者のいうことを聞けず、やりたいように振る舞っていた人ほど、老いを感じたときに復縁や再婚を考えます。
仕事に打ち込むことが楽しかった人でも、健康診断で再検査や要注意事項が見つかったり、不調を訴えるようになると、本能的に子孫を残したいと感じたり、支え合える他者のありがたみを知ることになります。
このようなきっかけで復縁や再婚を望む場合、離婚からかなり時間が経っている場合もありますが、互いに求め合うタイミングであれば復縁や再婚は可能でしょう。
⑦離婚の原因がなくなったこと
離婚の原因はさまざまですが、嫌いになったわけではない場合、夫婦間以外の問題が原因となっているということです。その場合、離婚の原因そのものがなくなったことをきっかけに復縁を望む元夫婦もいます。
それはたとえば、壮絶な姑からのいびりに耐えかねたことや、転勤の多い職のため、単身赴任を選び、すこしずつすれ違いが起きたというようなことが離婚の原因だったときです。
姑の死や転勤のない職場への転職といった、離婚の原因の根本的解決ができたことで、復縁や再婚への気持ちが高まり、ふたたび互いを求め合うカップルもいます。
⑧助けが必要になったこと
親の介護が始まる、子どもに障がいが見つかるなど、助けが必要になったことがきっかけで復縁、再婚する元夫婦も多いです。
ふたりにとっては許せないような出来事があり離婚を決意したのかもしれませんが、それをはるかに超える事態が起こったとき、ふたりのことを棚上げしてでも手を取り合えるカップルもいます。
この場合、離婚の原因が解消されていないように感じますが、新たに暮らしをするなかで互いに許し合えることもあります。
大事な場面をふたりでタッグを組むことで乗り越えられた、という経験をともにすることで、これまで以上に絆が深まることも長続きする理由になります。
⑨第三者からの後押し
互いに復縁したい意思があってもなかなか復縁のきっかけがつかめないこともあります。その場合、第三者からの後押しがあったことがきっかけで、ようやく復縁、再婚できたという人もいます。
「あの人は良い人だと思うよ」
「あの人もやり直したいと思ってるみたいだよ」
このように第三者からの評価が高い場合や、第三者からの後押しがあると、自分たちはもう一度やり直してもいいのかもしれない、と互いに対してや自分に対して復縁を許すことができます。
逆に、家族や周囲の理解を得られない場合、復縁を諦めがちな傾向があります。その場合は復縁をふたりだけの問題にせず、周囲を巻き込むことで復縁を後押ししてくれる関係になるとスムーズに話が進みます。
⑩子どもから復縁してほしいといわれた
「子はかすがい」という言葉は、子どもが夫婦をつなぎ止める役目を担ってくれることを表しますが、それは離婚した夫婦にとっても同じです。子どもから復縁してほしいといわれたことがきっかけとなり復縁、再婚するケースは非常に多いといえます。
「お父さんがいなくて寂しい」
「お母さんと一緒に住みたい」
このような子どもの一言が、復縁を考えられなかった元夫婦を突き動かすことも多々あり、子どものためならばと再婚に踏み切ることができるのもよくあることです。
しかし、DVや犯罪が原因で離婚した場合、子どもに復縁をお願いされたとしても、感情だけで決めず、第三者をはさんだ話し合いを続けるなど、すぐに再婚を決めると安心できないこともあります。
離婚から復縁を考える理由や心理
結婚も大きな決断ですが、離婚するというのもまた、とても大きな決断です。一度は離婚を決断したにもかかわらず、復縁したい、復縁したほうがいいと考える理由や心理とはどのようなものなのでしょう。
なぜ復縁したいと感じているかわからない人は、自分の気持ちを客観視するために以下の理由や心理を参考にしてみてください。
反省と変化が見えた
相手に悪い点があった場合、反省しているかどうかが離婚から復縁を考える理由になることはいうまでもありません。
また、反省とはかえりみることですが、それだけでは実際に復縁したいと思うには至りません。さらに、反省点を改善し、変化が見えたというときに復縁話が動き始めます。
自分が原因で離婚することになってしまったという人は、相手の心理を考え、原因の反省と改善を試みることで、相手に復縁してもいいかなと思わせられる人間になるよう努力しましょう。
失ったものに気づいた
結婚生活を始めると、幸せなふたりの生活と引き換えにこれまで自分のためだけに使えていたお金や時間、場所などを失います。離婚することで、自分だけのための時間やお金をもう一度取り返せると考える人もいるかと思いますが、実はそうではありません。
お金・育児・家事など、ふたりで分散することができていたところから、すべてを一手に引き受けなくてはならないだけでなく、信頼できるパートナーというかけがえのないものを失ったことに気づいたとき、復縁したいと感じる人もいます。
とはいえ、離婚するという決断をしたのもふたりですから、今さら覆すことなんてできない、と悩む人が多いのも事実です。
この場合は、どこまで相手の懐に入って話ができるか、どれだけ自分の真摯な気持ちをさらけだすことができるかで、復縁話の進捗が変わってきます。
孤独を感じた
別れておいて自分本位な、と思うかもしれませんが、ひとりの生活は本当に孤独です。
帰宅しても自分で電気を点けなければ真っ暗ですし、すべての家事、仕事をひとりでこなしているうち、孤独を感じてしまうことがあります。
また、離婚後は誰でも心が欠けた状態になってしまいますが、そのなかでの孤独感というのは、復縁を考えさせるほど強烈です。
子どもとも離ればなれになった人などは、これまでの賑やかさを懐かしく感じ、復縁してもう一度やり直せるなら、これまでよりも我慢ができると覚悟を新たにする人もいます。
離婚から復縁できる人の特徴
離婚したけど復縁したいと思う人がいるなかで、実際に復縁できる人には共通点があります。どのような特徴を持った人がより復縁を成功させているかご紹介します。
離婚は悲しい記憶と感じている
離婚するときにひどいケンカ別れをしたり、不倫など信頼関係を損なうようなことが原因で離婚した人よりも、離婚がスムーズだった、こじれなかったという人のほうが復縁や再婚の成功率が高いです。
なぜなら、離婚が嫌な記憶でなく、悲しい記憶に分類されるからです。人は細部まで記憶することは苦手ですが、嫌な感じ、など空気感を覚えているのは得意です。
ザックリ分けたときに、離婚が悲しい記憶になるか、嫌な記憶になるかによって、相手への印象がどのように残るかが変わります。
嫌な記憶として残っていると、会うのも嫌だったり、復縁後の良いイメージをつかむのが難しいのですが、悲しい記憶として残っている場合、それは相手との別れを惜しむ気持ちがあったことを示します。
未練のある離婚ほど、復縁はスムーズに進みます。
定期的に連絡が取れる関係
離婚したわりには仲がいい元夫婦もいます。困ったときには相談するという元夫婦もいれば、子どものことはつねに共有しておきたいというケースもあります。
このように、定期的に連絡を取り合い、それが互いにとって苦痛でない関係であれば、どちらかが復縁したいと思ってもそれを自然に話題に出すことができます。
離婚からの復縁は、それ以外の復縁にくらべてずっと話し合いを密に行う必要がありますが、大事なことを話し合えるだけの信頼関係があれば安心です。
話し合いとは、言いたいことを言い合えない関係ではうまくいきません。違う人間なのですから、意見が食い違うことは当然あります。議論を交わし合える関係こそ、信頼できる人間関係です。
子どものことは相談できる
ほかの話はしなくても子どものことは相談できる、という関係も復縁は順調に進めやすいです。
自分のことはさておき、子どもには幸せな家族としての経験をさせたいと感じるのが親というもの。子育てについて相談しているうちに、もう一度ともに暮らしたい、子どもの成長をともに感じたいという気持ちが芽生えることもあります。
いざというとき頼れる
主に嫌いになったわけではない離婚の場合、いざというときに頼りたい人というと、元配偶者以外に思いつかないという人もいますよね。これはつまり、信頼関係が失われていないことを証明します。
ほかに頼れる人がいないからだ、と感じる人もいるかもしれませんが、元配偶者を「頼れる人」と捉えていることには変わりありません。
自分の心に向き合えば、相手が自分にとってどのような存在かに気づきます。離婚したからという理由で復縁や再婚を諦める必要はありません。
義理の家族とは不和がない
互いに相手の家族とは仲が良いまま離婚したならば、義理の家族が第三者的に後押しをしてくれ、復縁がうまくいく確率が高くなります。
「○○よりも良い人いるの?」と相手の家族に思ってもらえているなら、復縁や再婚はむずかしいことではありません。
ふたりとも意地になっていましたと素直に家族に話しながら復縁を進めていけます。
冷静な話し合いができる
話し合いをするときに感情ベースで話を進めるカップルよりは、冷静な話し合いができるカップルのほうが復縁が成功しやすいのも特徴です。
これは、感情的になる=良いときは良いが良くないときはまた別れやすい、ということになるため、自分たちの関係を客観視できる状態であることが大事だということです。
関係を客観視するためには冷却期間を十分に取り、自分と相手、それぞれの良い点、悪い点を洗い出すなど、きちんと関係を整理して考える時間を取ることが重要です。
自分の改善点をきちんと振り返っている
相手の良くない部分ばかりを挙げ、変わるべきは相手であると考える人もいますが、復縁がうまくいく人たちの多くが、自分自身の改善点をきちんと振り返っています。
復縁や再婚をする相手ですから、リスペクトがなければ成立しません。そのためには、まずは謙虚に自分の良くないところを振り返り、次に生かす努力ができるかどうかです。
謝罪後は罪悪感を引きずらない
謝罪と許しを互いに行えば、それで一旦、関係はリセットされます。しかしなかには、謝罪したものの罪悪感が残ってしまい、相手に気を遣ってしまうという人もいます。罪悪感を引きずらずに済む関係になれる相手とのほうが、復縁はうまくいきます。
罪悪感を感じている状況というのは誰にとってもストレスでしかありません。自分と相手との間に優劣をつける行為にもなります。優劣のある関係で結婚生活を円満に送ることはできませんよね。
謝罪後に罪悪感を引きずるようであれば、まだ復縁を進めず、もう少し冷却期間を取るべきでしょう。互いに引きずらない関係であれば、そのときが復縁のタイミングといえます。
離婚から復縁を目指すために気をつけるべきポイント
離婚後の復縁をためらう理由として、もう一度離婚するかもしれない、という恐れがあります。この恐れを克服するためには、もう一度離婚するかもしれないと思わせている原因を根絶することです。
以下に、離婚から復縁を目指すときに、恐れを払拭するために気をつけるべきポイントを挙げています。
復縁や再婚をしたいと思っているのに行動に移せずためらっている人はぜひ参考にしてください。
不倫が原因の離婚なら信頼を取り戻すこと
相手の不倫が原因で離婚した場合、同じ過ちをくりかえされるのでないか、という不安や恐れを感じるのは当然です。このように感じている時点で、相手に対して全幅の信頼を寄せることができていません。それは、復縁するにあたって致命的な問題です。
では、どうすれば二度と不倫しないと信じられるでしょう。スマホの中身をつねに管理することや、なにかケジメをつけてもらうなど、それぞれに考えられることがあると思います。ふたりが納得できる形を模索する作業が重要です。
また、それでも不倫した場合のペナルティを話し合うことも必要でしょう。
それでもやはり信頼が絶対ではないと思うのであれば、それを承知のうえで復縁するという覚悟を持ちましょう。それでも復縁したいのかどうかを、自分に問うことも大事です。
互いに離婚したことへの反省があること
自分は反省しているが相手には反省が見られない、または相手はどうやら反省しているが自分には落ち度がないと思っているならば、まだ復縁しないでください。
たとえ相手に落ち度があったとしても、それを受容し、自分の落ち度として考えられる関係でなければ夫婦としての生活はできません。
結婚生活とはふたりで乗り越えていくものです。ふたりともがその感覚を共有できれば、おのずと同じ方向を向いて生きていくことができます。
自分だけのために復縁したいと考えていないこと
離婚後、独身時代よりも孤独感が増したのを感じる人は多く、そのために復縁を望むことがあります。
復縁とは、相手を束縛することや、相手に依存することではありません。自分だけのために復縁したいなら、今はやめておくことをおすすめします。
まずは自分の生活を立て直し、ひとりでしっかりと地に足をつけて生きてみてください。そののちに、人生をともに過ごすパートナーとして、元配偶者と歩んでいきたいと感じたときに復縁を考えるべきです。
変わろうとする努力
つねによくなるよう、変わろうとする努力ができるかどうかも、離婚後に再婚する夫婦には気をつけてほしいポイントです。
復縁し、再婚したからといって、以前と同じ結婚生活ではないことを事前に理解しておきましょう。むしろ、以前と同じというのは恐るべきことです。
以前と同じ生活になった場合、それはもう一度、離婚する可能性をはらんでいるということだと気づきましょう。それではうまくいかなかったからこそ、ふたりは離婚を選びました。
今度は、よりよい暮らしをするのですから、そのためにこれまでと同じ自分である必要はありません。相手も、以前と同じその人ではありません。
良いところだけ見ていないか常に自分に問うこと
一度目の結婚生活が始まり、交際中には見えなかった相手の嫌な部分が見えてきたことが離婚の原因だったのに、離婚した途端にまた、相手の良いところだけを見る人がいますが、これはとても危険です。
あなたはその人のどこに惹かれて結婚したのですか、という問いにはいつも答えられるのに、どこに失望して離婚しましたか、という問いを避けてしまっています。その答えは、あなたが離婚したいと思うほど相手に対して嫌だったことです。
相手にまだ反省や変化が見られないのに、良いところだけを見て復縁したいと感じてしまっていないか、常に自分に問うことを忘れないでください。これはとても大事なポイントです。
金銭的に自立すること
男女ともに、金銭的に自立することも大事なことです。
男性に多いのですが、女性から復縁したいといわれたときに、「自分のことを金づるとして見ているのでは」と感じる人がいます。そんなつもりはなくても、そう感じさせてしまうことで、復縁を遠ざけてしまう可能性があります。
お金ではなく、あなたにいてほしいから復縁したいのだ、という話をしたときに金銭的自立ができていれば、説得力が増すことは当然です。
駆け引きしないこと
これまで多くの恋を経験してきた人ならば、恋愛の駆け引きに詳しいこともあるでしょうが、離婚後の復縁を望んでいるなら異性の影を見せるなど、駆け引きするのは控えてください。
異性の影を見せるというのは、「あなたがいなくても大丈夫」というアピールに取られてしまう恐れがあります。また、異性との付き合いにルーズな印象にもなってしまいます。
一度離婚した相手とは、駆け引きを楽しむような恋をするのとは別の、まっさらな気持ちで復縁に臨んでください。
子どもがいない場合
やはり、子どもがいるカップルはどんなに細くとも関係が続き、そのうちに復縁を考えるようになることも多いのですが、子どもがいないカップルの場合、きっかけがつかみにくかったり、最後の一押しに欠けることがあります。
それでももう一度やり直したい、という強い気持ちがあるなら、その気持ちを素直に相手に伝えましょう。
一度ではなく、何度でも伝え続けることが重要です。それでいて、相手の今の生活の邪魔をしないでください。
困っていればいつでも助けにいけるのだと伝え続けることで、あなたの存在を強固なものにしていくのです。本当に困ったことが起きたときに思い出される人になることで、きっかけをつかむことができます。
再婚はふたりだけの問題ではないということ
最後に覚えておいてほしいことは、再婚はふたりだけの問題ではないということです。
結婚が両家の問題であるように、離婚もまた、両家の問題でした。ふたりの決断で何度も両家の関係を変えさせていることを頭の片隅に置いておいてください。
それは、もしふたりが再婚することになったとき、もう一度祝福してもらえるふたりであってほしいからです。
復縁して良かったねと思ってもらえるふたりであることは、もっとも気をつけるべきポイントといえます。
まとめ
離婚後に復縁するきっかけとなったできごとは以下のようなものです。
・転居や冠婚葬祭など人生の節目
・子どもに関すること
・相手に感謝やリスペクトを感じたこと
・助けを必要とするできごとが起こったこと
子どもがいると再婚のきっかけはつかみやすいですが、ほかにもなにかの節目で相手を必要としたり、これまで感じられずにいた感謝を知ることで復縁したいと思うようになることもあります。
また、離婚して復縁する場合には気をつけてほしいことがあります。
・もう一度信頼できるかどうか問う
・互いに良い方向へ変化する覚悟を持つ
・再婚を両家の問題として考える
これらを常に重視し、復縁のための話し合いを実践していけば、誰からも祝福される再婚になるでしょう。
離婚後に復縁したいと感じるのは、それだけ素晴らしいパートナーに初めから出会っていたということです。ふたりがこれまでよりも幸せを感じられる関係になるよう、心からお祈りしています。